Corporate Strategy#2

 東京大学マッキンゼーのパートナーの方が開講している特別講義を受けてきました。この講義は主に、マッキンゼーのパートナークラスの方々が企業戦略について体系的に話していくもので、実践的な話や時折見せるコンサルティング業務の話など、コンサルティング業界も視野に入れている身としてはとても興味深い講義となっている。プレゼンテーションの資料も、文字が少なく箇条書きで、図などが取り入れながらパワポ資料だけに目が行かないような、受講者に優しい資料となっている。

 今回の講義の内容は、Starategic thinking(戦略的な考え方)についてである。そもそも、戦略的な考え方は経営戦略を作る一つのアプローチであるが、それ以外にも日常生活の至る所で活用できる便利ツールと言える。服を買うときにしても、サッカーをするときにしても、である。初めに、戦略的な考え方とは何か、ということについて言及していきたい。

 戦略的な考え方とは、ある問題を独自の観点・切り口から各要素に分解し、それら分解されたものを再度構築することである。それら分解かつ再構築に必要な知的能力として、マッキンゼーで言われていることは
下記の4点である。

  1. 構造化(Structuring)
  2. 論理的思考(Logical thinking)
  3. 分析的思考(Analytical thinking)
  4. 創造力(Creativity)

これらの能力はもちろん必要なのであるが、今回講義して頂いているパートナーの山梨さんは今までの経験の中で、次の4点が必要であるそうだ。

  1. アイディア創作(idea creation)
  2. 構造化(structuring)
  3. 洞察力(perspectives)
  4. 意思決定(Decision making)

意思決定に関しては能力ではないのでは、と思われるが、コンサルを含む社会人に必要な能力として「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」などのの判断が非常に重要となるため、これら能力を戦略的思考の一つに入れている。次に、戦略的思考におけるキーとなる思考方法を挙げてみたい。経営戦略なんて、1-3年に一回程度考えるモノなので、新しいことや現状とは違ったものを考える必要が出てくる。そのため、包括的かつより深い見地をみつけるために、MECEやFramework、ロジックツリーなどの方法を用いることがある。MECEに関しては、漏れやダブりがあってはいけない。

これら考え方に関して、具体的な事例を用いながら説明を受けるため、比較的理解しやすく、自分に限っては分かった気になる。事例や細かい説明は著作権等であまり良くないのかなーと思ったので、これまで。

感想など

これから面白くなってくるんだろうなという感覚。講師の山梨さんが様々な知見を持っており、今後具体的な話になってくると、事例紹介や経験則など「へ〜」と思えることがたくさん聞けそうな雰囲気。今回の講義については、ある程度知っている内容だったが、改めて体系的に理解してみると、インプットした方法を使って何かを考えたりアウトプットを出してみたりしたくなる。さて、コンサルの話ばかり聴いているが、来年はどんな就職先になっていることやら・・・。