ライフネット生命 出口さんの講演を聞いて

物事を考えるときや伝えるときは数字とファクトとロジックを使う

自分の思っていることが相手に伝わって初めてコミュニケーションが成り立ちます。勿論、脈絡なく単語だけ述べて、相手の想像に任せることもできます。思いだけで述べている人もいます。それでも伝わりはしますが、飛躍してしまったり、正確さが欠けてしまうことが多々あるのではないかと推察します。そこで、正確に考え、コミュニケーションを取る方法として、事実である数字や事象を論理的に話すことが必要であると言えます。そうすることで、物事を説得力を持って相手に理解してもらうことが可能になります。

出口氏はこのことを、講演の冒頭で話されていて、私は今までの講演にはないインパクを受けました。所属されているライフネット生命に関する話かと思いきや、考え方の話から始める点にとても驚いたからです。

もちろん、社会人の方や、ある程度勉強されている方からしたら、こんなこと当たり前かと思われる。ただ、当たり前と思うことは簡単にできても、それを実践することが非常に難しいと思います。私が尊敬している大学教授の方は下記のようにおっしゃっていました。

「起こったことと思ったことを区別しなさい」

ついつい説明に夢中になってしまったりすると、このように思ったことばかり話してしまい、説得力を失ってしまうことも多々あります。私は社会人の方と同じ講義を受け、プレゼンを聞くことが多いのですが、やはりその線引きがうまくできていない人もいます。

就職活動の面接でも同じようなことが言えると思います。例えば、面接官に長所について聞かれたとします。そして、多くの学生は「私の長所は積極的な点です」など、抽象的概念を述べて終わってしまうことがあります。積極的かどうか判断するのは面接官であって、就活生ではありません。このシーンに対面した際に、思ったことと起こったことが区別出来ていない典型なのかなと思いました。

このように、物事を考えるときにはファクトとロジックが非常に重要で、特に起こったことと思ったことをうまく区別する必要があります。自分自身もまだまだな面があるので、この考えを自然に使える人間になっていきたいです。