「任天堂“驚き”を生む方程式」
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- 作者: 井上理
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: 単行本
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任天堂の成功要因を一人の語り手が物語を展開していく読み物です。この本には任天堂が如何にして成功を遂げてきたか、失敗を踏んできたかが凝縮されており、非常に読み応えがありました。
任天堂の成功要因としては、読んだ限りだと・コアな部分に徹底的に資源を投入していた・娯楽というコンセプトを守り続けた
・クリエイティブな活動に専念できる時間とお金に余裕があったといったところが挙げられ、今話題のapple社にも共通の点が大きのではないかと思いました。
P.269辺りの内容について
DSに付随されている「うごメモ」についてですが、任天堂と共同で運営しているはてなは現在ではうごメモのWebサイトを世界的に展開し、世界中の多くの人が楽めるプラットフォームを完成させています。非常に面白いのが言語を越えたゲーム、絵は
娯楽として世界中の人に楽しんでもらえ、評価しあえる点です。やはり、世界展開するときに一番のキーとなるのが言語の問題です。そういった問題点を任天堂はWiiやDSiで、世界的に共通な健康やスポーツをテーマに、言語外の娯楽要素を強めることでゲーム人口の裾野を広げたと言えます。また、インターネットとゲームが繋がることで、世界中の誰とでもゲームが楽しめ、コミュニケーショが取れる。だからこそ、この「うごメモ」の取り組みは面白く、今後とも切り口は変わったとしても発展していく素材なのではないかと考えます。
今後の展望として、インターネット人口が世界的に増加し、人類みなクリエーターになる中で、どの様にして玉石混交の玉を発掘していくか、それとも自身で玉を作り続けていくのかが、キーポイントとなるような気がします。