Fiji留学 時々 旅行

留学から帰ってきて2週間程。

今回の『Fiji留学 時々 旅行』について、文章として残したいと思い、この文章を綴りました。

8/6-8/27の約三週間、南半球のFijiという国に留学してきました。初めて行く南半球、発展途上国、語学留学。特にこれといった不安はなかったのですが、出発当日に38℃の熱が下がらず、苦しい思いをしながらFijiに行ったことは記憶に新しいです。

結論から言って、今回の留学は楽しかったということです。
休日や観光、異世界の体験という意味では、これ以上にない経験ができたと実感しています。あんなにたくさんの星は日本ではそうそう見れないことですし、ただすれ違うだけで挨拶をする日本とは違った文化、フィジアン系とインド系の2つの民族が共存している環境、キャッサバなどのイモ類を主食とする食文化、紙がないトイレに代表する衛生環境、メール機能がない携帯電話などのIT環境。

発展途上国の文化を少しでも体験できたことはきっと今後の生活に少しは役立てられるはずです。

ただ、主目的である英語を学ぶということに関しては、100%そういった環境ではないかなと感じました。もちろん、自分次第で状況は変わります。毎日、英単語を覚えて、英語で日記をつけて、日本語を全く話さないとすれば、日々、能力は向上していくでしょう。何事もものはやりよう。人の意識次第で状況は変わります。ただ、やはり人間である以上、周りの環境に影響を受けることは確か。比較的、日本人が多い環境の中で安心感が得られると同時に、やはり日本人としての文化的側面に頼ってしまう、そんな気がしました。

Fijiのお国柄とか語学学校についてや、ホームステイ先、友人、休日などの自由時間の過ごし方について書いても良いと思ったのですが、今回は真面目ぇ〜に書きてぇ!と思ったので、そんな真面目ぇなこと読みたくない!と思う人はここで読み止めてください。


何でもあるぞ、日本。からの〜


今後、海外で、特にBRICS等々でビジネスをしていきたいと考えるのであれば最大公約数を探すことが必要だと思いつきました。だって、日本にはヒト・モノ・カネ・情報が溢れかえってるんだもん。そのまま日本の商品を展開しても文化的な理由で受け入れられないのはもちろんのこと、商品の量・質ともども必要ないレベルまで高まっています。ガラパゴスですね、こりゃ。質・量についてちょっとしたファクトを書いてみます。

第一に、日本に今あるビジネスは色々とサポートしすぎている、質という側面で日本は素晴らしいという認識がまず生まれました。要はサービスの供給過多ってことかな。例えば、日本はスーパーのレジのサービスとかバスの賃金表とか時刻表とか、お客様は神様です対応をしてくれるのです。Fijiじゃ、んなことなくて知ってはいたけど驚いた。携帯電話とかメール機能はないし、音声もピコピコ音だし、日本の10年前くらいの携帯を使ってるイメージです。それでも十分のような気がしちゃいますけどね。

次に、量的側面がFijiは乏しかった。例えば、商品ラインナップの量が半端じゃなく少ない。飲料水とかほぼコカ・コーラ社の独占なんじゃないのかってくらい商品ラインが少ない。あと、スーパーもウォルマート的なのがあって、そこが割と独占してる感じ。選択肢が多い、競合が多い、ってのも日本の特徴であるかもしれないな。

んでんで、質・量ともどもで、日本とこんなにも差があるのかと改めて痛感しましたね。もちろん、Fiji一国で何がわかるんだ、と言われれればそれまでですが、ひとつの国を少し俯瞰し、今までの知識から一般化するという思考を働かせるとそういった認識が生まれるのかな。

そこから、日本のガラパゴス製品はやっぱり売れないな〜という価値観も自分自身の中に生まれました。日本の製品は海外ではあまり売れないとよく言われています。特に発展途上の国々で、例えばAV機器などは韓国のサムスンなどに後塵を拝する状況にあると言えます。日本の製品は必要のない機能がありすぎる。あれば便利なのですが、別に必要はないと言えるものが大多数です。

Fijiは物価が日本の半分以下という状況と、月のサラリーが平均して3万円程度ということを考えると、必要がないものはいらないし、最低限のものだけで良くない?って思考回路になります。日本で売る、ではなく「世界に売る」ということを考えると、100を101にするより100から3を抜き出すってことが必要になるのかな?もしくは、日本の製品とFijiの文化の最大公約数を商品化すると良いのでは?と考えたのでした。

もちろん、どこでどうビジネスをするのか、などなど状況は人それぞれ異なります。ただ、日本全体の傾向として、足し算的な発想が大多数を占めてるんじゃないかなと勝手に思ったりしてます。というのも、スマートフォンの波が来たから、サイトだけじゃなくてアプリをつくろうだとか、車だと更にエコカーを目指そうとか。日本としては、それは物凄く大切なことで、その結果によって売上が変わってきたりします。

ただ、そういったMade in Japan(China?)のものを外で売ろうと思ったときには状況が一変します。今までの足し算的な発想だと、途上国の人たちにとっては供給過多となってしまうため如何に減らすかという思考に切り替えるかがビジネスを展開する大切な思考回路になると思いました。そんな中、最大公約数って表現が良いと思い、この文章のテーマとさせて頂きました。


商品と文化とで次元が違うから最小公倍数とか無理じゃね?とかいう反論はなしでお願いします。