企業戦略を少し

昨日と今日で企業戦略についての講義を受けた。戦略って「意外と抽象的な概念」なんだなーと、自分が今まで考えてきた戦略と昨日今日で言われた戦略とのギャップを感じた。おそらく、戦略の定義を戦術よりに解釈してたんだなと一人納得。。

Chandler(2002)によると戦略とは“企業の基本的な長期目標や目的を決定し、これらの諸目標を遂行するために必要な行動のコースを採択し、諸資源を割り当てること”と述べている。

多くの大学生は経営戦略を考えることはかっこいいことだと認識している。経営戦略を考えることは企業を動かすゲームみたいであり、失敗しても考えているのは空想の世界だから問題ないなーとゲーム感覚な点があるからだ。しかしながら、実際の経営戦略は血反吐が出るくらい辛いものだと感じる。教授も、血尿が出たら社長として一人前、見たいな事を言っていた。戦略の方向性を大きく間違えたら、それこそ株主だけでなく従業員、強いては社長自らを首を絞める結果となってしまう。

ビジネスゲームかつ経営に正解なんてない、からたかが講義で重たい責任を感じながら戦略を決めていくのもどうかしているが、まぁ言っても現実感にはなかなかたどり着かないよなーと。

あと、企業戦略の定義で、榊原(2002)は“ドメインを定義し、資源配分を決定し、ポジショニングを行う”ことと述べており、この「ドメイン」って何だ!?と思ったので調べてみた。

ドメインとは

企業が定めた自社の競争する領域・フィールドのこと。事業ドメインともいう。

企業はドメイン(事業ドメイン)の設定により、戦う領域を設定し、組織活動の指針とする。ドメインは、企業の方向性を示す上で、非常に重要な意味を持つ。

例えば、ある鉄道会社がドメインを「鉄道事業」と定義した場合と「総合輸送事業」と定義した場合とでは、おのずと環境変化に対応する発想が変わってくる。「鉄道事業」と定義した場合は、輸送手段の進歩あるいは他の輸送手段との競合に対し、鉄道という枠の中でのみ差別化して優位に立つことを模索する。
一方、「総合輸送事業」と定義した場合は、経営環境の変化に対し、鉄道以外の輸送手段にも参入することにより競争優位を確立することを考える。つまり、他の輸送手段との競合を常に視野に入れた戦略を立てることになる。

http://www.globis.jp/mw509

なるほど。要するに、自分は誰だ?ってことか。


君は会社員である前に○○さんの夫だろ!仕事は俺らに任せて奥さんのもとへいってやりなよ。


うん。その人には、会社員というドメインと夫というドメインがあり、会社員というドメインの場合、仕事を続けなければいけない。逆に自分を夫とドメイン定義した場合、出産間近の奥さんの下へ駆けつけなければならないってことね。

企業も同じことが言えて、自分が誰で何をやるべきであるかをしっかり定義し、その幹に応じて事業を展開していくということですね。

ふむふむ。