2010-04-07 技術マーケティング#1 講義 今日は、今年度初めての大学院講義でした。今日受けた講義をこれから簡単にまとめていきたいと思う。それでは、東京工業大学イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻の「技術マーケティング」の簡単なおさらいをレビューする。 第一回講義の構成 技術経営について 技術マーケティングとその成功例 1)技術経営について MOTの必要性 日本のテクノロジー産業は多くの技術開発には成功しているが、事業として成功していない 科学⇒技術⇒商品化(事業化)⇒事業の発展と言った一連の流れのManagementが必須 日本の強みである技術をManagementすれば世界的な成果を上げることができる 技術経営:技術が関わる企業経営の創造的かつ戦略的なイノベーションのマネジメント 山之内昭夫(1992)「新技術経営論」 「死の谷」の存在 基礎研究から市場投入に移るフェーズが困難 技術革新には3つの「死の谷」がある 基礎研究⇒技術開発 技術開発⇒商業化 商業化⇒競争優位(この点が長田先生独自だそうだ) 日本の高い技術が成果につながっていないのは3つの「死の谷」に妨げられているから 2)技術マーケティングとその成功例 技術とマーケティングを融合し、成果を上げなくては死の谷を越えられない 技術マーケティングで重要な視点として 製品と商品の違い 財の保有者による違い。つまり、市場に出ているかどうか 製造業者の倉庫にある場合は製品 サービスと言う付加価値がついたものが商品 消費財と生産財の違い 個人が使うのが消費財(耐久消費財・一般消費財) 企業が使うのが生産財(セラミックスや部品など) 成功事例として2つの例を挙げる アサヒビールのスパードライ 花王のアタック 両製品とも同時期に発売し、それ以来ロングセラーとなっている 次回へ続く